2025.03.18
ペーパーポットの活用による省力化、栽培安定
長い間、情報の更新ができておらず、申し訳ありませんでした。
本日は、センバツも開幕し、いよいよ季節も春めいてきました。本格的な播種や定植に備えて準備を着々と進められていることかと思います。近年は、果菜類の移植にペーパーポットを活用し、早期出荷の作型を図られる生産者や地域も増えてきています。


ペーパーポットの育苗とは
日本甜菜製糖(株)が開発した、特殊加工された紙製の移植作物用集合鉢です。鉢(セル)は、それぞれが水溶性ののりで接合されていて、そのまま育苗鉢となります。ペーパーポットの育苗は、①通気性と浸水性にすぐれる、②セル間で酸素や水分が均一に供給される③育苗中の根巻きがなく、根張りも素直な特徴があります。移植の際には1株ずつに分離し、移植後土中の微生物などで分解されるため、そのまま植え付けることができます。根張りの悪い作物や稚苗(若苗)でも、移植時には紙が根を保護し、根傷みが少なく効率のよい定植作業が可能となります。

ペーパーポットを活用するメリット
①育苗面積の削減 → V4の場合、162本/育苗箱1枚
②根鉢が形成していなくても、植え付けができる → 育苗期間の短縮、作業性の向上
③スムースに活着し、初期生育が安定する
ペーパーポットを使用するにあたり、充填する感覚や必要な培土量が変わることがありますので注意が必要です。ペーパーポットを補完する場合は、水に濡れないようにしてください。
本来、移植に不向きなスイートコーンやポット苗では育苗面積が必要となるカボチャなどに活用されています。さらに半自動の移植機と組み合わせることで、移植作業の省力化も実現が可能です。


近年では、天候も安定しにくく、作業性の効率化などが求められ、ペーパーポットでの育苗が改めて、注目されています。