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2024.10.31

秋の気候について

はやいもので、明日からは11月に入り、今年も残すところ2ヵ月となりました。朝晩も冷え込みも、日中の気温もそれほどあがらなくなってきました。夏から一気に冬に向かい、過ごしやすい秋は今年は短かったかもしれません。雨は降る時、降らないと日の差が年々、大きくなっています。

一方で、夏の高温による作物の影響は、各地で続いています。高温期の播種の人参では発芽不良により、欠株や生育遅れがみられます。トマトでは着果が不安定になっています。キャベツや白菜など結球野菜では虫が多く、防除をしても抑えきれずに結球がはじまったことで漉き込まれる事例などもあるようです。ブロッコリーの異常花蕾の発生や白菜の結球のゆるさなどもあり、しばらくは影響が続きそうです。

防除が追いつかない白菜
ブロッコリー異常花蕾

生産者の中には、これまで無理をして少し早い作型の作付けに挑戦をしてきたけれど、作業の負担や青果物の品質や秀品率を考えれば、収益性が厳しく次年度の見直しも考えるとの声も各地で伺います。

今後も高温を中心に異常気象が続くことが想定されることから、これまで以上に、これまでにない取り組みが求められているかもしれません。引き続き、品種や資材、栽培管理などさまざまな側面から、生産者の支援に取り組みたいと所存です。