2023.12.26
異常気象に備えた対応・対策⑨ 気象センサーの設置
2023年も残すところわずかになりました。冷え込みも遅れており、秋冬野菜が前進し、春先の品不足を懸念されている声も少し聞いています。
施設栽培では環境制御技術の普及にともない、ハウス内の環境をモニタリングされる方が一般的になりつつあります。一方で、露地の栽培においては、日頃より天気予報をチェックされているかと思いますが、まだまだ、天気と五感に委ねられているのが実情です。
本日は、farmo社の提供する「気象センサー」を紹介します。主な特徴は
- 設置した地点の気象状況が5分おきに細かくデータが送信されますので、実際の環境に近い数値を閲覧できます。ほ場が気象庁の観測地点と離れている場合などにも有効です。
- 気温、湿度、照度、降雨量、風速、風向、気圧の7つの気象データを計測でき、スマホ・PCのどちらからも専用アプリ通じて、グラフ表示やマップ表示など様々な方法で確認できます。
- 場所を取らないので、どんな場所でも設置が可能です。ソーラパネルにより電源を供給しますので、電源や電気工事が不要です。また、通信費などランニングコストがかかりません。
気象センサーを活用することで、
- 夏場のゲリラ豪雨など局地的な降水量を把握したうえで、潅水量を増減させる。
- 温度、湿度、風向きなどを把握して、霜害や防除の対策に活かす。
- 積算温度により、昨年との生育状況の比較や収穫予測に活かす。
など気象データを活用して、効果的で効率的な農作業への支援が期待できます。また、地域で1台導入し、周辺地域データを共有や提供することも可能です。
なお、farmo社では圃場の地下部のモニタリングもできる「露地ファーモBタイプ(気温、地中温度、照度、土壌水分、ECが測定可能)」も供給されています。こちらも気象センサーと同様に、簡単に設置でき、電源不要、通信費などのランニングコストもかかりません。潅水管理する果樹園など中心に多数導入されていますので、あわせてご検討を頂ければ幸いです。