2024.01.26
異常気象に備えた対応・対策⑩ ベラボンを用いた土づくり
本日は、ベラボンを用いた土壌の事例を紹介します。
ベラボンはヤシ殻資材ですが、もみ殻やバークたい肥の代替としても利用されています。特徴は、もみ殻同様、短期で分解しないことに加え、素材自体が物理性を有していることから、効果が低下しにくく持続されます。バークたい肥と比べると、肥料成分もなくCN比も低いことから窒素飢餓の心配もなく、品質も安定していることが特徴です。
- 隔離培地として単体で培地としてイチゴ・トマトされています。培地を切替される際は、潅水や施肥の設定に注意ください。
- 数年使用しても物性が変わりにくい特徴を生かし底層への敷設することで排水性を維持します。また、耕耘で土が細かくなり排水不良の際に充填材することで物理性を回復させます。
- 土壌混和で物理性の改善。排水不良の圃場、また圃場の一部に施用することで、物理性が改善されます(15~30袋/反)。肥料成分が少なく弱酸性で、数年かけて分解されることから、播種や定植直前の散布も可能です。育苗用の培土に混和される場合は、2割程度を目安にしてください。
- ハウス内のマルチとしての利用。通路に施用することで、ハウス内の過湿を軽減します。また、夏場は畝上に敷設し潅水を組み合わせ3~4℃の地温低下されている事例もあります。栽培後はすきこむことで土壌改良ができるので、一石二鳥です。