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2022.10.11

異常気象に備えた対応・対策⑤ 育苗時の紫外線活用(ハイブリッドUVB-LED)

近年、果菜類では育苗を行わず、苗を購入される生産者が増えました。多くは育苗を専門とされる育苗業者や育苗センターから供給をされていますが、生産現場と同様に、気象の変化にともない、高温や病虫害対策など今まで以上に、細心の注意を払われています。

栽培環境でもいえることですが、太陽光に含まれる紫外線の量や強度が不足すると、生育不良や病害増加が問題となることがあります。近年、品種や栽培環境により、トマト苗の育苗では水疱症(葉こぶ病)が問題になっております。育苗の播種~接ぎ木、養生期にかけては、閉鎖型の環境利用して一定期間栽培されることもありますが、光源としてLEDを利用される場合は紫外線が含まれないため、徒長傾向や生理障害の増加がみられました。

今回、鋼鈑商事社より、LED波長を含んだハイブリッドUVB-LED(バー型LED器具)が新発売されました。すでに苗生産業者にて一部、採用が進んでおり、生産の安定に寄与しているという報告がありました。また、本圃での新たな利用を目指して、試験的な取り組みを進められています。

①商品情報、②導入事例、試験事例はそれぞれこちらから

閉鎖型施設における設置風景

鋼鈑商事社は、従来型のUV-B蛍光灯も取り扱いされ、導入実績が多いイチゴ以外にも、

バラ、菊、カーネション、デルフィニューム、スターチスなどの花卉類でも病害虫抑制に展開を進められています。ご関心ありましたら、合わせてお問い合わせください。

UV-B電球型蛍光灯の商品紹介はこちら

各地の苗場では、日々、高品質な苗の安定供給、希望納期にあわせた苗姿での納品など試行錯誤を続け、様々な取り組みをされています。一方で、資材費上昇や人材の確保、技術継承など生産現場と同様に中長期的な課題も抱えておられます。この機会にあわせて情報提供を致します。