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2022.10.18

異常気象に備えた対応・対策⑥ コナジラミの対策

関西では先週までは半袖シャツで圃場巡回をしていましたが、10月も半ばになり、日中もさすがに上着のいる季節になりました。

当年は、さまざまな品目にでコナジラミの発生が多く、お困りという声を各地で、伺いました。一般的には、春から秋に数回発生し、気温が高く乾燥する夏場の6~9月に発生が多く、ハウスでは1年中発生するとされています。

近年は、温暖化の影響で、晩秋でも気温が高く推移すること、暖冬にともなう冬季のハウスでの発生被害増加、温暖な地域では露地でも越冬の懸念されています。

化学防除に加え、防除方法として、物理的には0.4ミリ目合のネットが推奨されています。今後は、薬剤を練りこんだネット(虫バリア*)を採用しさらに防除効果を高めたり、天敵の活用するなどの新たな取り組みが求められています。

一方で、0.4ミリ目合は通風性が劣りハウス内温度が上昇、天敵は飼養前・飼養中の薬剤散布が制限されることから、作型や栽培環境を踏まえたうえで、コストや省力化なども加味したうえで、洗濯や取り組みが求められています。

今後も引き続き、有意義な情報や実証試験などの情報や事例をお届けしたいと思います。

* 既製品は、0.75ミリ目合(極細糸採用で、1ミリ目合相当の通風性)になります。2022年10月17日時点では、虫バリアの0.4ミリ目合の商品は発売されておりません。

オンシツコナジラミの成虫

 コナジラミに対応する天敵製剤(外部リンク)

  ●アグリセクト社HP

  ●商品頁 捕食性:スワマイトバコトップ 捕食寄生性:ツヤトップ

 虫バリアの実証試験について(外部リンク)

  ●園芸用施設への微小害虫の侵入を抑制する新防虫ネット

  ●エトフェンプロックスを処理した防虫ネットのアブラムシ類およびアザミウマ類に対する影響

 コナジラミについて(外部リンク)

  ●果菜における難防除害虫コナジラミ類の特徴と防除ポイント