2022.09.27
省力化・コスト削減・環境にやさしい提案⑦ 天敵活用のポイント
イチゴ、ナス・ピーマンをはじめ、さまざまな地域・品目で、天敵は生物農薬として活躍しています。
日本農薬工業会(外部リンク) Q生物農薬とはどんなものですか。
化学農薬と組み合わせ、天敵をうまく飼養することで、最大限の効果を発揮させることで、減農薬に加え、防除労力や農薬費用の削減にもつながります。相乗効果を発揮しながら、省力化・コスト削減・環境にやさしい取り組みを実現します。
年々、温暖化の影響を受け、害虫の発生する種類やタイミングも変わり、今後も害虫被害が増加することを想定した対策が求められると感じています。
今回は、天敵を使用するにあたり、基本的なポイントを紹介します。
①放飼前にハウス内の害虫をしっかり防除するゼロ放飼の実施(残効期間を考慮)。
②到着後はすみやかに放飼。例年、発生しやすい場所を中心に均一に放飼。
③待ち伏せ型は害虫発生前から計画的に放飼、捕食型は発生を見ながらタイミングよく散布
④花粉や害虫少ない場合は、餌を準備し、生存期間を延ばす
また、UV-Bや赤色波長、反射シート、防虫ネットなどの商材もあわせて活用することで、さらに減農薬や省力化が期待できます。