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2026.01.30

ペーパーポットを利用したイチゴ育苗の実証報告

本日、ペーパーポットを利用したイチゴ育苗の実証の情報提供を日本甜菜製糖社より、情報提供を頂きましたので、ご紹介します。今回は、千葉県の生産者にてご協力を頂いた報告です。

近年の夏は高温が続いていることから、イチゴの育苗においても遮熱ネットや外気導入の設置、潅水量や回数の工夫などの対応が進められていますが、ランナーの伸びが緩慢であったり、花芽分化の遅れが現場では課題となっています。

ペーパーポットを用いたイチゴの育苗は、10年以上前から実証試験が行われておりましたが、近年の事例は少なく、昨年、生産者に協力を頂き検証されました。紙製のペーパーポットを用いることでの想定できるメリットは主に以下のとおりです。

  • 気化熱により、2~3度の温度低下が見込まれることから、花芽分化の遅れを軽減
  • 定植時は取り外しをせずを植えるため、作業性がよく、ゴミが出ない
  • 根がペーパーポットを突き破るか、下から広がるため、根の生育を阻害しない

①土詰め日(6月24日)

使用ポットしたポットは、FS615(口径6.4cm×高さ15cm)を定規とカッターで半分に断裁して使用しました。(展開枠 FS615用を使用)

土の量は約216CC(FS615の半分)、土をしっかり詰めてブロック状にします。

【参考】9cmポリポットでは、200~250㏄の培土が必要となります。

②経過観察(7月23日)

ペーパーポットもポリ鉢と同様に自立しました。根はペーパーポットのほうが旺盛に発根していました。なお、ランナー接続は7月1日、親から子を切り離した日は7月27~28日です。

③定植(9月18日)

ペーパーポットもポリ鉢と同様に問題なく、作業をすすめることができました。

左:ペーパーポット 右:ポリ鉢

④経過観察(10月2日)

地上部に大きな差はみられませんでしたが、地下部をを確認してみると、ペーパーポット区は健全な根が発根してきていました。

⑤経過観察(10月27日)

ペーパーポット区のほうが株の大小がなく揃いがよさそうでした。

⑥経過観察(1月16日)

花芽分化はポリ鉢と比べ、2日程度早かったそうです。

今後も、高温下でのイチゴの育苗が想定されることから、育苗期間に限らず、花芽分化、活着・初期生育を安定させることが求められています。引き続き、様々な資材を組み合わせた検証も続けたいと思います。

お問い合わせ先 : 日本甜菜製糖株式会社 

          TEL:03-5915-4621 、Mail:paperpot@nitten.co.jp公式ホームページ

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