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2025.12.26

補光による生産性の向上の実証(進捗) -矢車草の開花促進ー

前回に続き、補光による矢車草の開花促進の実証を報告いたします。

圃場の訪問日は12月25日で、年内の冷え込みは比較的緩やかであったため、実証区①(Type-5000K、光量強・遠赤並)は旺盛に生育をしていました。

実証区①の状況(12/25)
参考:実証区①の状況(12/16)

1日あたりは数輪ですが、開花が確認できています。

開花した矢車草

草丈の伸長に伴い照射距離が縮まるため、照射強度が強くなるとともに照射範囲も狭くなるため、設置位置を見直すことで、照射の強度や距離を維持されています。

草丈の伸長にともない照射位置を調整

頂花の採花にともない分枝も進むため、今後の草丈の伸長はある程度、抑えられると思われます。また、分枝した枝からはつぼみが見えていますので、1日あたりの採花できる量も増えていくことを期待されています。

分枝性と今後、開花が見込まれるつぼみ

実証区②(光量弱、遠赤強)は実証区①と比べ、

  • 植え付けが遅い
  • 隣接圃場が露地でハウス内の気温が下がりやすい
  • 東側に建物があり朝日が当たるのが遅く、ハウス内の気温があがりにくい

のような状況から、十分に株ができていない状況です。実証区①ほどではないですが、なお、大きめの株では開花やつぼみは確認できています。

実証区②(光量弱、遠赤強)

実証区①では生育面では一定の効果が確認できており、今後、気温が下がる中で、連続的に開花や採花量が維持できるかなど確認を続けます。最終的には十分な生産性の向上につながるかの検証を進めたいと思います。