2025.10.27
水稲向けの土壌改良資材の実証報告
昨年(2024年)は観測史上最も暑い年となった影響で、水稲では高温障害による品質低下の懸念や、一部地域での「不稔」発生がみられました。そこで本年(2025年)は春先より生産者にご協力を頂き、土壌改良材の試験を行いました。収穫が無事に終わり、結果が判明しましたのでご紹介します。
連続する6圃場(高低差あり)に作付け前に土壌改良材を散布し、その後、通常の管理を同様に行い、収穫量などの調査を行いました。例年、周辺の圃場より収量が確保できにくい条件の圃場を選定されました。

各圃場に施用した資材は以下の通りになります。なお、今回の実証にともない腐植酸資材は、大興貿易㈱より『腐植チャージ』の提供を頂きました。

6月26日の生育状況は写真のとおりです。


同日にドローンによる空撮を行い、生育状況を確認しました。

8月7日の生育状況です。

稲刈りは8月30日行われ、収量は以下の通りとなりました。管内における同作型品種の平均値は9.7俵です。資材を施用した圃場は、慣行区よりもいずれも反収が上回る結果となりました。

昨年の状況を踏まえ、さまざまな対策や小まめな管理をされたこともあり、高温の影響は昨年より軽微であったと思われる。米価も高く推移していることもあり、十分、収支がとれる結果となっています。
引き続き、土壌改良材の組み合わせや品質の影響をはじめとする検証は必要となりますが、このような大規模な試験にご協力を頂きました生産者や関係者の皆様にに感謝を申し上げます。














