ペーパーポットの活用による省力化、栽培安定(カボチャ収穫)
今日も各地で最高気温が体温を上回るところがみられ、暑さに対して厳重な注意が必要になっています。くれぐれもお体には気をつけ、無理をなさらないようお願いします。
さて、春先の育苗から状況をみてきましたペーパーポットで育苗したカボチャが収穫になりました。収穫日は7月14日、暑いため6時半から作業されました。葉をかけ分けながら、ヘタの部分のコルクの状態になった果実を拾いどりされます。

1番果は低温、2番果は雨の影響で、着果が少なめで、3番果以降は着果していますが、全体としての総収量少なめではないかと予想されています。収穫時の株の姿は、セル苗区のほうが茂っていました。1番果の着果も多かったことから、株にも負担がかかり、コンパクトになっていると思われます。

ペーパーポット区とセルトレイとの比較では、ペーパーポット区のほうが肥大が非常によく単価高い2kg前後の玉が多数ありました。ペーパーポットを使用したことで、定植時の根傷みが少なく活着がスムーズであったことに起因をしていると思われます。


ランダムにとった10玉を比べると、ペーパーポット区は大小がなく揃いがよい特徴がありました。また、収量も若干ですがセル苗区を上回っています。


圃場から持ち帰った青果物は、倉庫で風乾後に出荷される予定です。また、2週間後に、3番果以降の収穫を予定されています。今回は、生産者にご協力を頂いたことでペーパーポットの育苗から定植、活着~初期生育、収穫まで追跡することができました。8月播種の抑制栽培のカボチャでもペーパーポットを活用を予定されています。

気温上昇や時間あたり降水量の増加など気象条件が厳しくなる中で、育苗から初期生育までのスムースな栽培の重要性を改めて、認識できました。引き続き、品種と資材を活用した提案や情報提供を行いたいと思います。