2025.07.08
粒状肥料(有機JAS資材リスト対応)のドローン散布での使用事例
本日も熱中症警戒アラートが、環境庁と気象庁から北海道から九州の28都道県に発表されています。対象地域では特に熱中症のリスクが高くなります。こまめな水分補給を心がけるとともに、屋外での長時間の行動を避けて室内でエアコンを使用するなど、積極的に熱中症予防を行ってください。
さて、近畿以西では、平年と比べて20日以上が早い6月下旬に梅雨明けし、7月に入ってからも非常に暑い日が続いています。水稲の早生品種では追肥の時期となっていますが、気候変動にともない現場では、
- 生育期間が高温になっており一発肥料では対応できなくなっており、追肥が必須に
- 高温下での追肥は作業負担が増している
などの課題が発生しています。近年は、ドローンを活用した省力化の事例も増えてきております。外部の作業受託も各地で行われています。

今回は、滋賀県育成のみずかかがみの環境こだわり農産物(特別栽培)で、トミクラ産業社のMr.BROWNシリーズを施用した事例を紹介します。なお、環境こだわり農産物は、以下の4つの栽培基準を満たす必要があります。
- 化学合成農薬の使用量を通常使用量の半分以下
- 化学肥料(窒素成分)を通常使用量の半分以下
- 泥水を流さないなど琵琶湖をはじめとする環境にやさしい技術で栽培
- どのように栽培したかを記録する

当日は、30aの圃場2カ所(計60a)に、Mr.BROWNハイプロテイン(9-2-2+Mg1)をドローンで20kg/10a散布しました(作業時間は約50分)。
Mr.BROWNシリーズは、
- 清潔で良質な有機由来の原料のみを配合、有機JASに適応
- 栽培にあわせて6種類の配合をラインアップ
- 2~4ミリの粒揃いがよく、適度な硬度があるため粉や割れの発生が少ない(ドローン対応)
(* フィッシュパワーはやや硬度が柔らかいためドローンに向かない場合があります)


栽培に応じた肥料、ドローンによる散布作業も予定通りに進めることができました。気候の変化や環境負荷の少ない栽培など世の中の変化に順応するよう施肥設計や栽培作業の見直し、変化への適応が今後も一層、求められていくと考えています。